全国で活動する「親子ふれあいんぐりっしゅ®」認定講師。
今回は、兵庫県川西市で活動するSeiko先生に、この活動を始めたきっかけや、やりがいについてお話を伺いました。
「一番下の娘が入園して、少し自分の時間ができたときです」
Seiko先生が親子向けの英語活動を始めたのは、そのタイミングでした。
ご主人の単身赴任の中、3人のお子さんをワンオペで育ててきた日々。
仕事をする余裕もなく、「自分の好きなことができない」と感じる時間が長く続いていたといいます。
そんな中で、「日中に何かできることはないかな」と探し始めたことが、最初の一歩でした。
もともと英語が好きで、音楽にも長く関わってきた経験から、
「好きなことを掛け合わせてできることがあるかもしれない」と思い、出会ったのが英語リトミックでした。

さらに、講師仲間とのつながりの中で、親子のふれあいを大切にする考え方に触れます。
「英語を教えること」だけではなく、「親子の時間そのものを大切にする」という視点に共感し、その想いを自分のレッスンにも取り入れていきたいと感じたそうです。
そしてその想いに共感し、親子ふれあいんぐりっしゅ®協会の仲間として活動に加わりました。
ご自身の経験と想いが重なり、今の活動の軸が少しずつ形になっていきました。

現在は、親子向けの英語リトミック教室と保育園への出張レッスンを行っています。
親子クラスは、働くママも参加しやすいよう、月1回土曜日に開催。
ライフスタイルに合わせて無理なく参加できる形を選ばれています。
保育園への出張レッスンは5園ほどを担当し、川西市や大阪市内、尼崎エリアなどで活動されています。
対象は0歳から5歳までと幅広く、それぞれの年齢や発達に合わせてレッスンプランを考えることを大切にされています。
「同じ内容ではなく、その年齢に合った関わり方を考えるようにしています」と話してくださいました。

さらに、自宅では幼児から中学生までの英語教室も開講し、脳科学に基づいた特性診断にも取り組んでいます。
さまざまな年齢の子どもたちと関わる中で、幼少期の親子の関わりの大切さをより実感する機会が増えているそうです。
「楽しかったです、って言ってもらえるのがやっぱり一番嬉しいです」
レッスン後にママからもらうその一言や、「子どもが楽しみにしています」という声が、何よりのやりがいだといいます。
また、Seiko先生はレッスン中、子どもたちだけでなく、ママや保育士の表情もよく見ているそうです。
「楽しめているかな、大丈夫かなって、つい見てしまうんです」
だからこそ、笑顔が見えたときにほっとする感覚があると話します。

さらに、「Seiko先生だからいいです」と言ってもらえたとき。
場所や条件ではなく、自分自身を選んでもらえたことに、大きな喜びを感じるそうです。
その言葉が、続けてきてよかったと思える瞬間のひとつになっています。
印象に残っているのは、ある親子からの
「我が子がありのままで参加できたことが嬉しかったです」という言葉とのこと。
Seiko先生は、人見知りの子や活発な子、どんなお子さんでも、「危なくない範囲であれば自由に過ごしてもらって大丈夫ですよ」と伝え、無理に参加を促すことはしませんでした。
その結果、やんちゃなお子さんでも安心してその場にいられるようになり、ママにとっても安心できる時間になっていきました。
卒業のタイミングでその言葉をもらい、「この関わり方でよかった」と感じたそうです。
また、レッスンでは恥ずかしそうにしていた子が、家ではレッスンの歌を歌ったり、「せいこ先生ごっこ」をしていると聞いたことも印象に残っています。
見えている姿だけでなく、その子なりの形で楽しんでくれていることを知り、嬉しく感じたと話してくださいました。

「どんな方にもおすすめできると思います」
Seiko先生は、特別なスキルや経験が必要だとは考えていません。
「講師だからといって、何かを教えてあげるというより、自分がワクワクしている気持ちをシェアすることが大事」
そう話します。
「まずは自分が楽しむこと。その中にママやパパを巻き込んでいけばいい」
最初は分からないことがあっても大丈夫。
完璧であることよりも、自分自身が笑顔でいられることが大切だといいます。
その姿が自然と親子に伝わり、場の空気をつくっていく——そんな実感をもとにした言葉でした。
「Seiko先生だからいいです」
インタビューの中で印象的だったこの言葉。
場所や条件ではなく、“その人だから選ばれる”ということの嬉しさと価値が伝わってきました。
スキルや資格だけではなく、これまでの経験や人柄、そのままの自分で関わること。
それが、親子にとっての安心や信頼につながっているのだと感じます。
「私だからできることがあるかもしれない」
そう思えた方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。